株式の基本

株式とは

株式は、株式会社が資金を出してもらった人(株主)に対して発行する証券です。株主は、投資元本が保証されないリスクを負う代わりに、保有する株式の割合に応じて企業から配当金を受け取ったり、経営に参加したりすることが出来ます。

株価や配当金は業績等に応じて変動します。例えば国内のみで事業を展開する企業には円高は好材料になり、海外で積極的に事業を展開する企業には円安が好材料とされます。

株式市場

株式は、通常金融商品取引所を通じて売買されます。東京証券取引所(東証)の他に、名古屋・札幌・福岡に取引所があります。東証には主に「プライム」・「スタンダード」・「グロース」の3市場があります。

株式の注文方法

金融商品取引所に上場している株式の売買はオークション方式で行われます。注文方法には「指値(さしね)注文」と「成行(なりゆき)注文」の2種類があります。

  • 指値注文:売買価格を指定して(指値)注文する方法→この値段または、有利な価格で「買いたい」or「売りたい」
  • 成行注文:売買価格を指定せず、銘柄と数量を指定して注文する方法→いくらでもいいから「買いたい」or「売りたい」

株式の売買時には売買代金とは別に売買委託手数料(消費税含む)がかかります。売買委託手数料は証券会社によって異なります。

株式の売買単位

株式を売買するときの最低売買の単位を単元株と呼びます。現在、日本株の単元株は100株に統一されています

取引のルール

金融商品取引所を通じて株式を売買する場合、以下の3つの原則があります。

  • 成行注文優先の原則:指値注文より、成行注文の方が優先される
  • 価格優先の原則:複数の指値注文がある場合、買い注文は高い価格が優先され、売り注文は安い価格が優先される
  • 時間優先の原則:同じ条件で複数の注文がある場合は、時間の早い注文が優先される

株式の「受渡日」

株式の売買が成立した日を「約定日」といいます。しかし、購入した時点では、その株式は購入した人の名義にはなっていません。株式の名義が購入者になるのは約定日を含めて3営業日目です。(約定日を除くと2営業日目)この名義が変わる日を「受渡日」といいます。「受渡日」は「決済日」とも呼ばれます。

受渡日の例

なお、株主優待・配当を受け取るためには、企業が定める権利確定日から起算して3営業日前には株式を購入することが必要です